HDLとは?

Verilog HDLの”HDL”とはHardware Description Languageの略です.
日本語では,ハードウェア記述言語と呼びます.
ここでいう言語とは,プログラミング言語のことです.すなわち,HDLとはハードウェアを記述するプログラミング言語であると言えます.

Verilog HDLのほかに,VHDLという言語もハードウェア記述言語の1つであり,現在広く利用されていますが,
文法がC言語に似ており,比較的習得が簡単なVerilog HDLをこの入門ではとり上げます.

ただし,HDLはC言語のようにソフトウェアを記述するような言語ではなく,ハードウェアを記述する言語です.
C言語などとは根本的に違います.
例えばC言語では,

と記述すると,はじめにaに10が代入され,次にbに20が代入され…というように上から順番に実行されます.
すなわち,ソフトウェアの記述は基本的に逐次処理を記述するということになります.

一方,Verilog HDLでは,

と記述すると,以下のような加算器を含む回路が生成されます.
adder_verilog
HDLでは上の記述から順番に実行されるわけではありません.これらは,あくまでも回路について記述しているので,ハードウェア上では同時に実行されるわけです.
故に,記述の順番は生成される回路に影響しません.つまり,

assign b = 8’d20;
assign a = 8’d10;
というように順番を変えても実現できる回路は同じです.

なので,HDLを記述するときは,つねにハードウェアの構成を思い浮かべながら(あるいは図に描きながら)プログラムを書くように心がけましょう.